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み言葉のいづみ

種蒔きから収穫へ

2014-10-01
千代崎 備道

   神の国は、人が地に種を蒔くようなものです。
(マルコの福音書 四章26節)
 
   収穫の秋です。春に蒔かれたものが、夏に生長し、秋に実を結ぶ。そのプロセスの一つ一つ
は不思議に満ちています。どのように育つのかは人は知らない、とキリストは語りました(マ
ルコ四27)。現代の科学では植物の生長のメカニズムは、その多くが解明されましたが、なお
分からないことがあるので学者たちは探求を進めており、創造の神の知恵がどれほど深いかを
覚えます。確かに「成長させてくださるのは神なのです」(第一コリント三7)。また、神の
御業の偉大さと共に、農業に携わる方々の苦労も覚えます。夏の暑いときに、水をやり雑草を
抜き、虫や病気から守る。それは簡単には書けないほど大変なことでしょう。しかし、どれほ
ど人間が力を尽くしても、なお災害のために思い通りの収穫とはならないこともあります。人
間の努力と神様の御業を考えると、収穫がどれほど素晴らしい恵みであるかを知ります。
   このプロセスの中でどうしても必要なことがあります。それは、種を蒔くことと、実ったも
のを収穫することです。種が無ければ実りもありませんし、実っても刈り取らなければ得るこ
とができません。その働きは人間に委ねられています。私たちの信仰のためにも、神様は種を
与え、成長させ、実りを与えてくださいます。しかし、種を蒔かなければ、始まりません。
   すでに御言葉の種をたくさん受けておられますね。その御言葉を実行し、生活の中に実践し
ようとするとき、種は芽を出します。聞くだけでは、いつか種は失われます(マルコ四15から
17)。実行に移すとき、不思議なように神様が働いてくださって、芽を出し根を張り伸びてい
くのです。まだ種が足らないという方は、もっと種を求めるのも良いでしょう。神様の恵みも
御言葉も、無尽蔵に与えられます。でも、どこかで自ら進み出ることが大切です。救いを求め、あるいは、きよめを願い、成長を目指すのでしたら、信じます、従います、と決断するのです。
そのとき、神様は助けを備え、水を注ぐ人を与え、太陽の光で照らし、成長を促してください
ます。
   成長への一歩を歩み出すなら、もうすでに収穫への不思議な働きは始まっているのです。
それが、「栄光から栄光」の「栄光から」の部分です。あなたも栄光への一歩を踏み出し
ませんか。それ無しに栄光の収穫はあり得ないからです。
宗教法人日本ホーリネス教団
池の上キリスト教会
〒181-0011
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FAX.0422-33-0061
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